WordPressの脆弱性対策とは?中小企業が今すぐ取り組むべきセキュリティ運用の基本

「自社のホームページが改ざんされたらどうしよう……」「WordPressはセキュリティが弱いと聞いて不安」とお悩みのWeb担当者や経営者の方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、WordPress自体は決して危険なシステムではありません。しかし、世界中で最も利用されているシステム(CMS)であるため、サイバー攻撃者の標的になりやすいという事実があります。適切な脆弱性対策を行わずに放置していると、企業の信用を失うような重大なトラブルに発展しかねません。

本記事では、ITの専門知識がない方でも分かりやすく、WordPressの脆弱性対策の基本から具体的な実践方法までを解説します。自社のWebサイトを安全に守り、ビジネスに活かすためのヒントとしてぜひお役立てください。

目次

  • 1. WordPressの「脆弱性」とは?なぜ狙われるのか
  • 2. 脆弱性を放置することで発生する3つの重大なリスク
  • 3. 今すぐできる!WordPressの具体的な脆弱性対策5選
  • 4. 自社で脆弱性対策を行うメリットとデメリット
  • 5. 企業のWebサイト保守を「プロの伴走型支援」に任せるべき理由
  • 6. まとめ:安全なWordPress運用で企業の信頼を守る

1. WordPressの「脆弱性」とは?なぜ狙われるのか

まずは、ニュースなどでもよく耳にする「脆弱性(ぜいじゃくせい)」という言葉の意味と、なぜWordPressが狙われやすいのかについて解説します。

脆弱性とは「プログラムの安全上の欠陥」

脆弱性とは、ソフトウェアやシステムにおける「安全上の欠陥」や「セキュリティの穴」のことです。家で例えるなら、鍵の構造が古くてピッキングされやすかったり、窓の隙間から侵入できたりするような状態を指します。

WordPressは人間の手によって作られたプログラムであるため、開発時には気づかなかった小さな不具合や設計上のミスが、後から見つかることがあります。この穴をサイバー攻撃者に見つけられてしまうと、不正アクセスなどの被害に遭う原因になります。

WordPressがサイバー攻撃に狙われやすい理由

WordPressが狙われる最大の理由は、世界中でのシェア(利用率)が圧倒的に高いからです。世界中のWebサイトの多くがWordPressで構築されているため、攻撃者にとっては「一つの攻撃手法を開発すれば、無数のサイトを同時に狙える効率の良いターゲット」になってしまいます。

また、WordPressは「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を追加することで、誰でも簡単にホームページをカスタマイズできます。しかし、この便利なプラグインやデザインの基となる「テーマ」の管理が不十分であることが、脆弱性を生む大きな原因となっています。

2. 脆弱性を放置することで発生する3つの重大なリスク

WordPressの脆弱性を放置しておくと、企業にとって取り返しのつかない大きな損害が発生する可能性があります。具体的なリスクは以下の3つです。

リスク1:Webサイトの改ざん

最も多い被害の一つが、自社のホームページを書き換えられてしまう「改ざん」です。自社のトップページに見覚えのない広告や不適切な画像を表示させられたり、サイトの閲覧者を詐欺サイトやウイルス感染サイトへ強制的に移動(リダイレクト)させられたりします。これにより、企業のブランドイメージは大きく失墜してしまいます。

リスク2:機密情報や個人情報の漏洩

ホームページにお問い合わせフォームや顧客情報の管理機能を備えている場合、そのデータベースが盗まれる危険性があります。顧客の氏名、メールアドレス、電話番号などの個人情報が流出すると、被害者への補償対応や法的責任、さらには営業停止状態に追い込まれるなど、経営に深刻なダメージを与えます。

リスク3:他社へのサイバー攻撃の「踏み台」にされる

恐ろしいのは、自社が被害者になるだけでなく、「加害者」になってしまうケースです。脆弱性を突かれてサーバーを乗っ取られると、自社のホームページから大量の迷惑メールを送信させられたり、他社のシステムを攻撃するための拠点(踏み台)として悪用されたりすることがあります。気づかないうちに他社に迷惑をかけ、損害賠償を請求されるリスクすらあるのです。

3. 今すぐできる!WordPressの具体的な脆弱性対策5選

企業の信頼を守るためには、日頃からの脆弱性対策が欠かせません。ここでは、ITに詳しくない担当者の方でもすぐに取り組める具体的なセキュリティ対策を5つ紹介します。

対策1:本体・テーマ・プラグインを常に最新に保つ

最も重要で、かつ効果的な対策は、WordPress本体や導入しているテーマ、プラグインを定期的にアップデートすることです。プログラムの脆弱性が見つかると、開発元はそれを修正するための「最新バージョン」を公開します。常に最新の状態へ更新しておくことで、セキュリティの穴を塞ぐことができます。

対策2:不要なプラグインやテーマは削除する

使っていないプラグインやテーマがサイト内に残っていませんか?「有効化していないから大丈夫」と思って放置していると、その古いプログラムの中に潜む脆弱性を狙われることがあります。使用していないものは「無効化」するだけでなく、完全に「削除」することが鉄則です。

対策3:ログインパスワードを複雑にし、二要素認証を導入する

簡単なパスワードを使用していると、自動化された攻撃ツールによって数秒でログイン情報を破られてしまいます。パスワードは「英重大文字・小文字・数字・記号」を組み合わせた12文字以上の複雑なものに設定しましょう。また、ログイン時にスマートフォンへ確認コードが届く「二要素認証」のプラグインを導入すると、安全性が劇的に向上します。

対策4:ログイン画面のURLを変更する

WordPressの初期状態では、ログイン画面のURL(アドレス)が「ドメイン名/wp-admin」のように共通の形式になっています。これは攻撃者にとっても一目瞭然です。セキュリティプラグインを活用して、ログイン画面のURLを自社専用のランダムな文字列に変更し、攻撃者がログイン画面そのものにアクセスできないようにしましょう。

対策5:セキュリティ対策が充実したレンタルサーバーを選ぶ

Webサイトの土台となるサーバー選びも重要です。最近のレンタルサーバーには、以下のようなセキュリティ機能が標準、または無料で提供されているケースが多くあります。

  • WAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール): 不正なアクセスを検知して自動でブロックする機能
  • 海外IPアクセス制限: 海外からのログインや管理画面へのアクセスを制限する機能
  • 自動バックアップ機能: 万が一の事態に備え、データを自動で保存しておく機能

まずは自社が契約しているサーバーの管理画面にログインし、これらの機能が「有効」になっているか確認してみましょう。

4. 自社で脆弱性対策を行うメリットとデメリット

上記で紹介した対策は自社で実施することも可能ですが、専門知識がない状態で行うことにはメリットとデメリット(リスク)があります。

アプローチメリットデメリット(注意点)
自社(内製)で対応する外部への委託費用(コスト)がかからない。簡単な設定変更であればすぐに実施できる。アップデートによって画面が真っ白になるなどのシステム不具合が起きるリスクがある。担当者の業務負担が増える。
専門会社へ依頼するプロの視点で網羅的な対策ができる。不具合時の復旧も迅速で、本業に集中できる。月々の保守運用コストが発生する。会社の体制によってはコミュニケーションに手間がかかる。

【注意!】WordPressアップデートによる「画面真っ白」トラブル
WordPress本体やプラグインを不用意にアップデートすると、プログラム同士が干渉し合い、ホームページのデザインが崩れたり、画面が完全に真っ白になってアクセスできなくなったりすることがあります。自社で更新を行う際は、必ず事前にバックアップを取り、トラブル時に元に戻せる準備をしておくことが不可欠です。

5. 企業のWebサイト保守を「プロの伴走型支援」に任せるべき理由

「セキュリティ対策が大切なのは分かったけれど、社内にITに詳しい人材がいない」「万が一、画面が動かなくなったら対応できない」とお悩みの中小企業は非常に多いのが現状です。

Webサイトのセキュリティは、一度設定すれば終わりではありません。日々新しく発見される脆弱性に対応し続ける必要があります。だからこそ、信頼できるプロの外部パートナーに保守運用を依頼することをおすすめします。

単なる制作会社ではない、課題整理から運用改善までのトータルサポート

私たち株式会社〇〇(※自社名)は、Webサイトの形を作るだけの制作会社ではありません。お客様のビジネスゴールを見据え、現状の「課題整理」から、安全な「セキュリティ対策」、そして公開後の「運用改善」までをワンストップでサポートしています。

「今のホームページにどんなリスクがあるか分からない」という段階でも、丁寧なヒアリングを通じて最適な改善策をご提案します。

ISMS認証取得。確かなセキュリティ体制でお客様の資産を守る

企業のホームページや顧客情報を扱う以上、制作会社自身のセキュリティ体制も厳しく問われます。私たちは、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001」の認証を取得しています。

社内の情報管理、開発環境、運用ルールに至るまで、厳格なセキュリティ基準を遵守しているため、機密性の高い企業サイトやECサイトの運用も安心してお任せいただけます。

いつでも相談できる、安心の「伴走型支援」スタイル

私たちは、トラブルが起きたときだけ動く一過性の業者ではありません。お客様のWeb担当者様と同じ目線に立ち、日々のアップデート作業の代行から、定期的なセキュリティ診断、アクセス解析に基づく改善提案までを行う「伴走型」の支援スタイルを大切にしています。

「ちょっと聞きたいことがある」という小さな疑問にも、専門用語を使わず、分かりやすい言葉でスピーディーにお答えしますので、ITに詳しくない担当者様でも安心して本業に集中していただけます。

6. まとめ:安全なWordPress運用で企業の信頼を守る

WordPressの脆弱性対策は、企業の信頼と大切な顧客情報を守るために避けては通れない重要課題です。本体やプラグインのアップデート、ログイン情報の強化、適切なサーバー選びなど、今すぐできる基本的な対策を一つずつ実施していきましょう。

しかし、日々の業務と並行しながら、常に最新のセキュリティ情報を追いかけ、サイトの不具合リスクに怯えながら運用を続けるのは、担当者様にとって大きな負担となります。


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